「一万時間の法則」達人になるための時間の使い方

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仕事の達人になるにはどうすべきなのかは諸説ありますが、調べている最中、私は「一万時間の法則」という言葉を見かけ、まず時間の使い方について注目しました。

一万時間の法則とは

これはマルコム・グラドウェル氏が提唱した法則です。
一万時間の法則とは、偉大な成功を収めた起業家や世界的に有名なスポーツ選手などの、何らかの分野で天才と呼ばれるまでになった人達に共通しているのは、これまでに打ち込んできた一万時間という時間が関係している、というものです。

“1万時間より短い時間で、真に世界的なレベルに達した例を見つけた調査はない。まるで脳がそれだけの時間を必要としているかのようだ。”
“「練習をせずに天才的才能を発揮する人」も、「いくら練習をしても上達しない人」の両者もいなかった。”

このように書かれている通り、マルコム氏によると、達人になるには練習量がすべてと語られています。

1万時間は約3年かかる

しかし、1万時間というのは、1日10時間を費やしたとして、約2年と7カ月、ほぼ3年かかる計算だそうです。

ナンセンスではありますが、1万という時間は一体何年かかるのかを調べたものを表にしてみました。

  • 1日3時間ずつ行っても 10年はかかる計算→正確には2年と約7カ月
  • 1日10時間こなして、3年
  • 毎日4時間ずつ約6年10か月
  • 毎日8時間ずつ約3年5か月
  • 毎日12時間ずつ約2年3か月
  • 平日4時間ずつ約9年7か月
  • 平日8時間ずつ約4年9か月
  • 週末2時間ずつ約48年
  • 週末8時間ずつ約12年

これによると、仕事も学校も行かずに日々専念すれば、2年で達人の域に達することも可能ではあるそうです。
しかし、いくら頑張るといっても、一日の3分の1である8時間という時間が妥当の限界ではないでしょうか。

余談ですが、3年といえば「石の上にも3年」ということわざが日本にもありました。
このことわざの意味は、「つらくても辛抱して続ければ、いつかは成し遂げられる」という意味のことわざです。

もし3年で何かの達人になりたい場合、私たちはどのように時間を使っていけばよいのでしょうか。

達人になるための時間の使い方

まず、何かの達人になるためにはどのような能力が役立つのかを考えます。
もっとも大切だと思われるスキルを見極めることで集中的に練習することができ、効率が良くなると思います。

そして、間違ったことをした時に自分で気が付き、ちょっと違うふうにやってみることが出来るようになれば、もう初心者の域はとっくに越しているのではないでしょうか。

最低でも20時間は練習に専念することで、「とても下手くそで、それを自分でも自覚している」といったやる気を減滅させる思考を失くし、実際に結果を出すまで練習を続けることができるようになるそうです。

集中できる部屋づくりをする

練習中に、もしどうしても他のものに気がいってしまう場合、練習の妨げになる可能性のあるテレビやインターネット等の娯楽は、練習環境から遠ざけると良いかもしれません。

余裕のある方は、ここは練習に専念する場所だ、という部屋を作ってみたり、しきりを置いて部屋を区切る、練習の時間を決め習慣化するなど色々試してみると集中できる環境が見つかると思います。

しかしその練習も、ただ時間を費やせばよいというだけではありません。

時間も大切だが質も大切

時間の「量」より「質」というのは、ただ膨大な時間をかけて満足するのではなく、短時間であろうともいかに意味のある作業をして過ごすかで経験値が違ってくるという考えです。

筋肉トレーニング、もとい筋トレで例えてみましょう。
筋トレでいうと、ダンベルなどの重量を時間の「量」、動きを行った回数を「質」と例えることができます。
無理して40キロの重量を5回持ち上げて満足するのと、自分の力量に見合う10キロを30回持ち上げるのでは、後者の方がトレーニングとしての効果をより期待できるということです。

練習を重ねることによって得たい結果を常に意識することで、より速い上達を期待できると思います。

1万時間を費やした著名人たち

そして1万時間というのは、多くの著名人が費やしたとされる時間としても有名です。

その中には、ビートルズやイチロー、マイクロソフト会長のビル・ゲイツやソフトバンク社長の孫正義や、体操選手の内村 航平の名前もありました。
ちなみに、ビートルズは弱小バンドとして過ごした時間が1万時間だったそうです。

そしてマイクロソフト会長のビル・ゲイツは、中学2年の時から大学を中退するまで、日夜8時間以上プログラム開発をし続けたそうです。
彼は、「一つのことに1万時間費やせばその分野にずば抜けて強くなるという人もいるが、私はそんなに単純だとは思わない。実際には50時間を費やした後、90%が脱落する。好きになれない、向いていないという理由でだ。そしてさらに50時間費やした人の90%があきらめる。このような普遍的(ふへんてき)なサイクルがあるんだ。」と語ったそうです。

つまり、どんなに時間をかけて練習を重ねたところで、好きでなければ達人にはなれないのだそうです。

夢中で取り組めることこそ達人のきっかけ

就職活動に関する講和ではよく、自分の興味・関心を持てる職を選べ、とお話しがあります。
達人になるという項目に関してもこれは大切なことだと思います。

何かを極めるわけですから、自分がいつかどこかのタイミングでやめてしまう可能性のあるものを選んでしまってはもったいないのです。

自分がただ楽しんでのめり込んでいたものが、気付いたら達人と呼ばれるレベルにまでなっていたという話は、わりとよく耳にします。
その筆頭として、「オタク」という言葉はよい例ではないでしょうか。

ちなみに、この機会にオタクという言葉の定義を見てみましょう。
オタク(おたく)とは、自分の好きな事柄や興味のある分野に、極端に傾倒する人を指す呼称。
アニメ、漫画、玩具、映画、コスプレ、ゲーム、アイドルなどなど、さまざまな大衆文化があるが、そのような特定の趣味の対象および分野の愛好者、ファンを指す語として使われる。
これがオタクという言葉の定義です。

「達人になるには」という題目を考えてきて、まず自分が時間を忘れるようなことを発見し、そして、それこそ時間を忘れてそれにのめり込むのが一番の手っ取りばやい道だと私は考えます。
趣味の延長線上に達人という言葉があるのだと思います。

そして、達人を目指すということも、職に就き働くということも、時間の使い方や自分との適性など、とても多くの共通点があることを知りました。

この図は、趣味を仕事にする、という個人的に理想としている人生です。
しかし、仮に興味・関心を見いだせなくとも、惰性で同じ仕事、作業を続けていれば、達人のようにはなれるかもしれません。長くその作業に徹してきた人の手際の良さは人離れした動作に見えるものです。

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